やまもとワイナリー思い出アルバム

第四回:「いよいよ商品化したいちごワイン!でも・・・?」

いよいよ始まるいちごワイン醸造!

ワイナリーが完成し、いちごワインの醸造も始まった。

農園で採れた苺が細かく破砕されて、巨大な1,400ℓのタンクへと運ばれていく。

初めて大きなタンクで作られるいちごワインは、スパークリングワイン「苺夢(べりーむ)」。

当農園(の真上!)を通る、常磐線の開通に合わせてのリリースを目指し、これまで培ってきた醸造方法と、いちごに合った酵母を使用し醸造した。

常磐線開通を祝ったいちごワイン

それまでは大きくてもバケツ1杯くらいの量でしか作ってこなかったため、期待と同じ位の不安を抱いていたが、なんとか目標の常磐線の開通に合わせてワインが出来上がった。

綺麗なラベルデザインと、開けた瞬間にいちごらしい甘い香りが立ち上るワインは、めでたい日をさらに華やかに彩ってくれた。

完璧にはまだ遠い・・・

しかし、自社ワイナリーで初めて作ったこの苺夢には改善すべき点も見受けられた。

まず、おりの問題。

詰めた直後は問題なかったが、しばらくワインを置いておくと、底の方に茶色のおり・かすが目立つようになった。

これはワイン中の色素などが凝集してできるもので、ワインではよくあることなのだが、いちごワインが色味も重視したワインであること、開けた時に炭酸でおりが浮き上がってきてしまい、見栄えが悪いことなどが心配された。

ろ過をさらに洗練されたものに

そこでろ過の回数を増やし、紙の目の細かさを更に細かいものにした。

ろ過をし過ぎても味が落ちてしまうため、そのぎりぎりのラインを見極め、できるだけ品質を落とさないろ過の仕方を見極めるのが難しかった。

問題は山積み?始まる奮闘の日々

おりの問題は比較的簡単に解決できたものの、その後に判明した問題は大変なものだった。

ビンに詰めた後も酵母が生きており、ワイン中の糖を使って再発酵を起こしてしまい、炭酸ガスが発生してワインが漏れ出てしまったのだ。

これは危険性もあるとして、自主回収に踏み切らざるを得なかった。そしてここからが、酵母とワイナリースタッフの闘いの始まりでもあった。

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